ジャミトフ様へ
ご感想、ありがとうございます。
僕が、この台本を書いたのは、1990年、高校2年のときです。あの頃は、子供が親や友だちを殺したり、親が子供を殺したりするような事件は、ほとんどありませんでした。今の世の中は、何かが狂っていると思います。自然でないものを食べ、自然でないものを見、自然でないものを聞き、自然でないものを嗅ぎ、自然でないものに触れる、僕たち現代人は、何かを失いつつあるように思います。
少子化が進んでおりますが、これから生まれてくる、新たな命たちには、純粋無垢に育ってほしいと切望しています。
「ミキを自殺させる」、というアイデアは、実は、当時からありました。「丘の上の公園」の一角が「ガケ」になっていて、そこから飛び降りさせよう、というものです。そのストーリーでは、「ツカサ」は「精霊」ではなく、「ミキ」を「自殺」にいざなう「死神」でした。けれど、このアイデアは、「自殺は、絶対にいけない」という僕の主義から、没になりました。
「ツカサがどんなレポートを書いたのか」。
これは、拙作を読んでくださった方、上演をご覧になった方に、自由に想像していただきたいです。
「幼さ」は、拙作にとって、長所でも短所でもある、と考えております。
「幼さ」には、「強さ」と「弱さ」が、混在していると思います。
おそらく、これからも、僕は「幼い」作品を書き続けるでしょう。
ジャミトフ様、この度は、鋭いご指摘、本当にありがとうございました。
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