落とした台本のファイルが割と大きいと思ったら過去上演校と感想が・・・まあ、読まない人は読まないだろうから。私は読まなかったが。
少年達が夏色を探す・・・一人の少年の、この殺伐とした世の中ではおよそ考え付かないようなメルヘンチックな遊びを思いつき、周りもそれに参加。とても汚れない純粋無垢な心を持った子供達。こういう子供が増えたらきっと日本も平和。そのまま大きくなって欲しい。そしてその中に近頃母親を亡くした少女が。これがまたお母さんの愛情の呪縛から逃れられなくて一人孤立。先読みすればこの少女が出てきた時点で(ああ、立ち直って皆と仲良くなるんだね)と推測するもこれがドンピシャ。あまりにもストレートでクラッと来た。巷に流行る台本やストーリーなど、これが自殺したりする事で意外性を狙ったりするものだが、やはりそこは汚れない純真無垢な子供達。
そして重要である筈の精霊見習い。30分バージョンであるからか、とても控えめな筋書きとの関わりがかえって好感が持てる。実際、精霊が出てこなくても少年達だけで話が成立しそうなものを、一応の観察者として、観客の場面場面に対する思いにベクトルをかけ、最終的によかったねと頷けるように仕向ける。気になったのはレポート用紙ほっぽり出した後、いいレポートが書けるというこの精霊がどんなレポートを書いたのか。最後に読み上げて欲しいものであるが。
とはいえ、至極普通の台本。青春ものとしては幼すぎ、ファンタジーとしては弱い。
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