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 立ち上がり、店を後にするウルフ。
 呆然としたままのベレッタが去っていく姿を追う。

ルージュ:よくわからない人。
ルージュ:面倒見がいいんだか悪いんだか……。
ベレッタ:あれが……ウルフ。
ルージュ:そ。ついに最高峰にまで知られちゃったわねぇ、ベレッタちゃん。
ベレッタ:……。

 放心状態のベレッタを覗き込むルージュ。

ルージュ:ベレッタちゃん?
ベレッタ:……かっけぇぇぇ! 何あれ!
ベレッタ:クソかっけぇんだけど!
ルージュ:……え?
ベレッタ:シビれたわぁ……。
ベレッタ:よりによって私にロシアンルーレット仕掛けてくるなんて、超イカれてますね!
ルージュ:そうね、確かに。あんな一面もあるなんて思わなかったわ。
ベレッタ:いやぁ、良い男ッスね。あー抱かれてぇー。
ルージュ:あなたも相当イカれてると思うわ。
ベレッタ:そッスかね?
ルージュ:ええ。意味もなく人一人死ぬところだったんだし。
ベレッタ:ふふ……ほんの少しだけやる気出てきました。
ルージュ:あら、それは何より。
ベレッタ:この仕事続けてればまた会える気がするッス!
ベレッタ:ふふっ……ふふふっ。
ルージュ:そうね。案外狭いから、この業界。
ルージュ:きっとすぐに会えるわ。
ベレッタ:ははッ、楽しみだなぁ!
ベレッタ:もー追っかけちゃうッスよぉ!
ベレッタ:じゃ、ねえさん、私も帰ります!
ベレッタ:帰って打ち合わせしなきゃ。
ルージュ:しっかりやんなさい。
ベレッタ:はい! それじゃ、またっ!
ルージュ:またね。

 鼻歌を歌いながら上機嫌に店を出ていくベレッタ。
 苦笑し、カップを下げるルージュ。

ルージュ:ふふ……厄介なのに惚れられちゃったわね、あの人。

 晴天の柔らかな日差しが店内に差し込む。
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