あらすじ
落語「地獄八景亡者戯」のパロディです。
原発ゴミの最終処分場をどこにするか、もっていきどころがない。
もう、こうなったら思い切って、地獄にでも持っていくしかない、
そんなとんでもないことを考えた官僚がいたはったんですな。
廃棄物の量を計算すると、人口一人あたりサイコロ一個分くらい、
ならば亡くなった人に、六文銭の代わりにサイコロ一個を、
閻魔さまのところまで持っていってもらえば、未来の世代に迷惑をかけることもない。
そして地獄の地下深くに地層処分をしてもらう、
そんな方法を大臣に具申したんですな。
そこで、サイコロ持参に関する法律というものが制定され、死者に義務が課せられます。
そこからは、「地獄八景」のパロディ、
上方落語でおなじみの清六、喜八という死者の二人連れがサイコロを懐に、三途の川を渡り、閻魔さんの館へとやってまいります。……
ということで、お裁きはどうなることやら、廃棄物の処分や如何に、喜六、清八二人の行方も気がかり、
一体全体、話のオチまでたどり着けますかどうか、あとは読んでのお楽しみ。