あらすじ
宮沢賢治の童話『猫の事務所』に登場する竃猫(かまねこ)が、広島で被爆します。 竈(かまど)の中で寝ていたおかげで一命は取りとめますが、 何が起こったのかわからないまま家をとびだした竃猫は、ひそかに好意を寄せている 臨時職員の玉さんが心配で、 事務所に駆けつけます。 途中の焼け野原で、彼が何を見て、何を考えたか。 そうして、ようやくたどり着いた事務所に猫影はなし。 早出していた玉さんは、どうなったのか。 裏庭では、ピカ・ドンを生きのびた蜘蛛があたらしい巣をかけています。 事務所に戻った彼に電信が届きます。 発信人は竃猫の生みの親、宮沢賢治先生。銀河鉄道の駅で望遠鏡を覗いていて、 地球がピカッとひかるのを見たというのです。何ごとが起こったのかと訊いてきたのです。 竃猫は賢治先生にどんな報告をしたのか。 また、彼らの運命はそれからどうなったのでしょうか?
詳しくは見てのお楽しみ。