ギャグは面白いのですが、総じて三谷幸喜の劣化版と言ったところでしょうか。
個人的には、いくら劇中劇とは言え、「凄い迫力ですね」とか、「イケメン」とか、「ベテラン俳優」とか、「一線の役者」みたいな表現が嫌いです。役者が限定されてしまいますからね。
一人につき三つ前後の呼び名が出てくるのは、お客さんからしたらややこし過ぎるでしょう。最多は別所でしょうか。:別所さん・春奈・ヴァレンシア・マーキュリー。ヴァレンシアとマーキュリーはまだ分かるとしても、読んでいる私ですら、後半にイキナリ『別所さん』とか『野崎さん』って出て来た時、「誰!?」って思いましたもん。
それと、細かく指摘するのは大変なので省きますが、誤字や、どうにも辻褄の合わない箇所、会話の成立していない箇所がいくつかあります。見直されてみては如何でしょう。
キャラが立ってるんだか立ってないんだかよく分かりません。結局男はみんな一緒に見えますね。口調も性格もほとんど一緒。衣装を着て実際に役者がやれば問題無いとか、そういうお考えだとしたら、それは役者に対する無茶振り、作家の怠慢みたいなものです。
音響さんがなんでブースを離れられるんですか?劇中劇の方は場転が多いようです。場転の際にBGMも流さず黙々と場転するんでしょうか?ちなみに音響さんは出てくるのに、なんで照明さんは出てこないんですか?
亮が改心した件がアッサリし過ぎではないでしょうか。あれだけ目立つことに固執していた人間が、大して指導力の垣間見られない「もうどうにでもして」とか言っちゃってる演出のたった一言で動くでしょうか?一番最初に諦めのセリフを吐いた演出の長ゼリに、観客は心打たれるでしょうか?
ギャグとマジメがぬるっとしてる感じ。境目がぬるっと。もうギャグは面白いので、ギャグに極振りしても良いと思いますよ。
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