女子高生2人芝居というのは興味がありますので読ませて頂きました。ほとんど会話のみで進行する心理劇でしょうか。女性的というと語弊があるかも知れませんが、本当に細かい心理が書き込まれている感じで、う〜んと思いました。女子が多くて人数が少ない高校の演劇部にはとても魅力的な脚本でしょうね。(私の所もそうなんですが)装置もあまりいらないでしょうし。
で、実際に上演する事を考えてみると、これはこれで演出力や演技力がかなり問われるような気がします。このまま演るとほとんど動きがないですから、演出と役者が頑張らないと辛いかな、と。あとチーズとかチョコが出てきますが、もう少し小道具が出せるといいような。又ほとんど同じテンポで進むのは力量のない役者には厳しいと思います。激しい場面は作りにくいので、間をとるような(2人でボーっと何かの感慨に浸るとか)場面、そして気が付いたら夕焼けが近づいてた、なんて視覚面の工夫も欲しいような。(演出で考えれば良いでしょうが)
気になった点をもう少し。谷口君も悠香も転校してしまうのは作りすぎの感じがあるので、悠香の方は卒業して遠くの大学に行ってしまうことをあやのに黙っていた、くらいが自然じゃないでしょうか。それと頭では理解出来るのですが、中年男には共感しずらい設定でした。(共感出来たら恐いけど)これ男子高校生2人にしたら面白いかな、と。アブナイ方面の話になっちゃいますけど・・・
ごちゃごちゃ書きましたが、私には絶対書けない面白い脚本でした。中高生にはおすすめだと思います。以上素人批評で失礼しました。
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