前にも読みましたが、少人数の脚本を探していて再度読ませて頂きました。読んでいて心地良く、私のような年食ってから演劇をかじった者からすると、若くしてこれを書くことの出来る才能がうらやましいです。たぶんどのキャラも尾道さんの実年齢より上の設定ですよね?少し暗転が多めかなと思いましたが、場転の必要はないので上演に支障はなさそうです。
多少気になったことと言えば、実際に上演したと想定して最後の場面で観客に伝わるものがどうかということです。私はかやま医師を主役と読んだのですが、病院を廃業する哀しみのようなものが今一つ伝わらないような気がしました。もう少しちば看護婦との病院での過去のエピソードとかあればどうでしょうか。又かやまは何歳くらいの設定なのでしょうか?あまり若い医者が開業しているのも不自然ですし・・・
ちなみに私ならどう書くかと考えてみると、どうしてもこの設定だとかやまとちばの男女関係をほのめかしてしまうと思いました。で、かやまは内心未練たっぷりなんだけど、ちばの他の男との関係を祝福してしまうというドロドロの展開に・・・(こりゃ尾道さんの作風じゃないですね。)
現時点で十分完成していて面白いんですが、僭越ながら尾道さんが40歳になって書き直されたら又違う味の出る作品ではないかと思いました。あと私の読み違いでなければちばとやまぐちの年齢差のところは10歳違うようです。
以上素人批評で申し訳ありませんでした。今後も末長く脚本を書いてください。
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