会話そのものは否定しない。このテンポはまずまずではないか。
短い中にも、簡単ながら筋書きは当て込まれている。
その点は評価できる。できるが、しかし。面白いとまでは言えない。
聞き流せる会話、とでも言おうか。耳障りではないが、笑えないのだ。
読むにつれ、筋書きがフェードアウトしていく。謎解きの段階ではもう、息子が犯人だとか、正直そんなことはどうでもよくなってしまった。
途中の会話に、笑いを狙う台詞を入れすぎたから、ではないだろうか。つまり母の台詞が突拍子すぎて本筋を見失うのだ。
三十分、一時間目標で書くと、少し良いものになる気がする。
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