大作です。
背景設定、話の筋、実によく考えてあります。
しかし、尺の割にドラマが希薄です。さらりとしています。
筋はややいりくんでいるのですが、それを追いかけているだけで話が
終わってしまいます。
登場人物それぞれに用意されたドラマが、消化し切れていないという印象。
たくさんシーンがあるのに、いずれのシーンにも深み、描きこみが足りません。
描くべき登場人物、描くべきエピソードをもっと絞り込み、より深く
掘り下げていけば、読み終わったあと(もっと言えば、観終わったあと)に
残るものが出てくると思います。
それと、シンとカラスヤマとの最後の対決シーン、もうちょっとなんとか。
これでは画竜点睛を欠いています。
確かに設定上、舞台で表現するのは非常に難しいとは思うのですが…
魅力的な登場人物が沢山出てきます。このまま舞台に上げても、
それなりに迫力ある芝居になると思います。
だからこそ、もったいない!!と思わずにはいられません。
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