シリアスパートとコミカルなパートがバランスよく入っていて、とてもテンポ良く読めました。ト書きやキャストの出ハケが曖昧な所もありますが、演出のやり方で幾らかパターンが出来るので、あまりガチガチに指定しない方がこの脚本の場合は良かったように思います。
中国古典劇の割には内容も重すぎず、難しい部分は端折ってわかりやすく見せているのは素晴らしいと思います。
難点を挙げるなら、語り台詞の多さでしょうか。会話ではなく、人物の独白や印象付けの為の長台詞が多いのが気になります。その為、各場面が一つの物語として繋がらず、切れ切れな印象を受けました。長台詞や独白で折角良い台詞を言っているのですから、狙いを絞ってピンポイントで言わせた方が効果的ですよ。
そういった語りのような台詞が多いせいで、それこそ小説のように感じます。もっと芝居調に、会話の流れや物語の展開で見せて欲しいと思いました。
照明や音響をバリバリに凝ってやってみたいですね。演出しがいがあります!役者をやるならダッキか黒点虎辺りが、いいキャラしててやりたいです。
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