以前この脚本の上演許可を頂いて、演出をさせて頂く者です。
実は当方二十歳の女で、特撮はあまり熱心に見たことがなかったのですが、それ故かなり遊べる脚本です。(先入観や縛りがあまり無かったもので、逆に自分のイメージを作りやすかった)
演出をしていて思うのは、やはり会話のテンポが非常に良いということ。同時にそれが難点でもあって、注意していかないとテンポだけに流されてただのコメディになってしまうのが、バランスの難しいところです。(ただのお笑いで終始しさせてしまうのは勿体無い!)
キャラクターも、ベースがしっかりしている分、「このキャラならこう言うだろう、多分」とか「ここはこういうノリだから」で、性格付けが大雑把になりがちのようです。(あ、うちの劇団の場合は、です)
脚本の世界観・台詞のテンポの完成度がとても高いだけに、演出や役者がそれに引き摺られやすいとも思います。演じる側が慎重に作り込んでいかないと脚本に負けるかも?(偉そうなこと言ってますが私の力不足故そう思うだけかも…)脚本としての完成度の高さは諸刃の剣ですね。
最高!!にしなかったのは、ラストのオチが中身の割に物足りなく感じたからです。もうちょっと、ドカン!と大きなオチがつくと良かったです。でもこれだけの中身に勝てるようなオチって…難しい;
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