>ranchiku川原さん
感想を頂いたことに気づかず返信が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
つらくなりますか、なるほど。
確かに「このまま」の舞台化は難しいと思います。
それは「のりしろ」を作って、演出による味付けを存分に発揮してもらう為です。敢えてト書きや心情吐露を隠して淡白にしてあります。
ところがこれが大博打で、上演して下さった団体様から上演ビデオが送られてくる場合が多くあるのですが、どうしてこんなに味が変わるのかと驚く始末です。
あるものは、川原さんのおっしゃるようにダレて、観ていてこちらが気恥ずかしくなるくらい受けないし何も残らない。ただ冗長と惰性が繰り返されるだけ(頂いておいて失礼な話ですが)。
あるものは、 台詞も筋書きも全部わかっている私が観ても笑えて単純に面白い。思わずVTRからDVDに焼き直して永久保存版にしてしまったくらいです。
この脚本は賛否両論が激しくて、ネットで検索すると、酷評と絶賛が入り乱れています。「空疎な脚本は料理のしようがない」と書かれたこともあれば「評価…☆☆☆☆☆(やりやすさ、テキストとしての面白さ共に、最高)」という御言葉が書かれていたこともありました。
やはり「内容の薄さ」が批判の的ですね。この点は明らかに私の未熟さが原因です。テーマは何かと問われても仰々しいものは何もなく、ちょっと帰りの足取りが軽くなればいいなという願いがこもっているくらいで。ただこれも「イタイ作品」になってしまってはどうしようもないわけで。
話の流れも「天丼」になるか「ワンパターン」になるかは博打で、演出家さんの多大な御力を必要とします(読み物としてはやはり読者さんの好み・・・になってしまうのかもしれません)。
読んでも飽きずに、根が深く、懐が深い話を創れるよう精進します。
ありがとうございました。
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