んー。たとえばこの作品を加筆修正なしでこのまま舞台化するとしたら、ぶっちゃけた話、最後まで見るのがつらくなると思います。
というのは、全部読んで一番大きい印象として、最初から最後までおんなじような展開、同じようなボケ、台詞のリズム、ずーーっと同じものを見せられてる印象でした。
台詞の間、テンポ、リズムで上手くメリハリつけていったとしても、同じものを見させられるのは2場が限界。見てる人が飽きてしまって、ただのイタイ作品になると思います。まったくこの作品を知らない人ならなおさら。
台本だけで固めるのも難しいかと思いますが、登場人物5人の立ち位置というか、関係性も希薄でどういうポジションで見たらいいのかわからないです。「え!?こいつどういうやつだっけ??」と、読んでて混乱してしまうことがありました。
変な話、身内にだけ見せるお芝居なら全編通して楽しめて、一つ一つのギャグにそれなりのお客さんのリアクションも期待できるかもしれないけど、 そういう位置止まりにならないか心配です。見終えた後、例えば帰りの電車の中なんかでこのお芝居のことを反芻していたら、お客さん皆がちゃちさに気づいてしまうんじゃないかと思います。
泣きどころや壮大なテーマを設けろってことじゃないんですが、あまりにもなにも残らなすぎて。
「心に残らない、明日になれば大半のことは忘れてしまってる、見てる時が面白ければそれでいい。」というような考えのもとでつくるお芝居だとしたら、あるいは楽しめる人もいるんじゃなかろうか…という印象です。
どうしてもこのままでやる!としたら、毎日放送で放送してたみうらじゅんの「親孝行プレイ」、あの作品の演出、見せ方ならうまく形になるかも…ともおもいました。
歌もお芝居もそうですが、結局は個人個人の好みだとは思いますけどね(←元も子もない
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