はじめまして。作者の宮沢です。
感想を寄せて頂きありがとうございます。
藤崎と涼子の会話ですが、藤崎の描き方として、「涼子の行動と心理を読んでいる」といった含みを盛り込んでいるつもりだったので、そのようなイメージで演じてもらいました。
>話の筋だけでも充分面白いのですが
鋭いですね、この物語は、筋だけで転がしているような、そんな嫌悪感は確かにありました。人間像をやるべきだったのですが、やるならとことんやるとして、2時間くらいになっちゃうかな・・と思って深入りしませんでした(苦笑)。
十一場ですが、指摘されまして意識してみると、なるほど流れが不自然と思われても仕方ないかな、と思いましたね。あそこの場は特に濃いので、取り憑かれたように書いていたので、そうした冷静な目を向けられなかったと思います。
この物語では、「優しさ」「思いやり」を考えた時に、人の気持ちを察することって大事なことなんじゃないかって、思いで書きました。とかくそうしたことが”自分”を他人に左右される曖昧さとして”カッコ悪い”と謝った見方でとらえがちな方が今の時代に多いように思われたので、繊細な心(特殊能力)を持つがゆえにそれを避けなければ生きていけないアサミを皮肉込めて描いたつもりです。しかし作家も同様で、ドラマを描くわけですから基本的な心の動きを理解することは必然だと思います。若い方には、ぜひ自ら書くと同時に少しでも人の心の動きを描写できるように感性を磨いて欲しいものだと思います。
今回の感想を頂いて改めて自分の作品を振り返ることができました。ありがとうございました。脚本を書くのって”容易”なことではありませんね(笑)。
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