ウィル こ、これは一体......? シア 聞いたことがある......バクだけが使える、別の怪異を滅する、「滅びの歌」があると...... ランレイ シア!お前、もう大丈夫なのか?
シア ランレイ......心配かけて......君をを傷つけてしまってごめん......
ランレイ 何を言って......
シア 僕は自らトウミさんが作った力を欲した......君を守るために......
ランレイ 守るなんて......オレはそんなに弱くねえよ!
シア 確かに君は強い......だけど、突っ走っていくあなたを見ているととても心配で......だか らって、やり方を間違ってしまいましたが。
ランレイ ......心配かけてたんだな。悪かった。 トウミ ......おのれ、おのれ小娘め......(リープに襲いかかる) リープ ......!
ウィル やめろ! (ウィルがトウミに体当たりする。よろけて後ろの崖に追い詰められる) トウミ ......小僧......覚えていろ......
(崖から落ちる)
(リープがレムのところに駆け寄り、肩を揺らす)
リープ お兄ちゃん......終わりました。
レム (耳栓を外しながら)ああ。見てたさ。
ウィル ......
リープ お兄ちゃん、ウィルさんが......
レム ......
ランレイ (ウィルに向かって)あんま気にすんな。
シア ランレイ......
ランレイ あいつはもう......身も心もグアイだった。おめえはただ、人に害なすグアイ退治をした。 それだけだ。
ウィル ...... ランレイ ......お前は優しすぎるな。強さとは縁遠そうだ。
ランレイ おい、シア、行くぞ。
シア え、ああ。
レム ......俺たちのことはいいのか? ランレイ 今回のところは見逃してやる。ただし、次見かけたらとっ捕まえるからな。 (ランレイが歩き出す。シアが一礼してからランレイの後を追う)
暗転
(数日後。夜の街。眠り屋のテント。ウィルとリープがいる) リープ ......戻ることにしたんですね、お家に。
ウィル うん。僕はもっともっと強くならなきゃならない......そのためにも逃げないって決めたん だ。
リープ いいと思います。とても。 ウィル それで......その......
リープ ?
ウィル あの...... (テントの入り口がばっと開き、レムがやってくる) レム あーもう、じれってえな! ウィル え?
リープ お兄ちゃん? レム ウジウジウジウジしやがって!付いてきて欲しいんだろ?リープに! ウィル そ、それは......
リープ ウィルさん......
ウィル はい。まだまだ強くならなきゃいけない。でも......世界は僕が強くなることを待ってはく れない......だから......僕の手の届くところに、僕が守れるところにいて欲しいんです。もちろん、 リープさんさえ良ければ......ですが。
リープ ......はい。もちろんです。私も、ウィルさんの近くにいると安心します。だから......一緒 に行きたいです。
ウィル ......あ、ありがとうございます!
レム じゃあ、そうと決まればさっさとテント片付けるか。 ウィル ......え?レムさんもついてくるんですか? レム 何当たり前なこと言ってんだ?俺の大事な妹だ。離れるなんてありえないだろ? ウィル えぇ......
レム 俺もひっくるめて守ってくれよな?騎士(ナイト)さん? ウィル レムさんは守る側でしょ? レム けち!いいじゃねえか!
ウィル けちって...... (ウィルとレムが言い合っているのをリープが微笑ましく眺めている) 暗転
(了)
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シア ランレイ......心配かけて......君をを傷つけてしまってごめん......
ランレイ 何を言って......
シア 僕は自らトウミさんが作った力を欲した......君を守るために......
ランレイ 守るなんて......オレはそんなに弱くねえよ!
シア 確かに君は強い......だけど、突っ走っていくあなたを見ているととても心配で......だか らって、やり方を間違ってしまいましたが。
ランレイ ......心配かけてたんだな。悪かった。 トウミ ......おのれ、おのれ小娘め......(リープに襲いかかる) リープ ......!
ウィル やめろ! (ウィルがトウミに体当たりする。よろけて後ろの崖に追い詰められる) トウミ ......小僧......覚えていろ......
(崖から落ちる)
(リープがレムのところに駆け寄り、肩を揺らす)
リープ お兄ちゃん......終わりました。
レム (耳栓を外しながら)ああ。見てたさ。
ウィル ......
リープ お兄ちゃん、ウィルさんが......
レム ......
ランレイ (ウィルに向かって)あんま気にすんな。
シア ランレイ......
ランレイ あいつはもう......身も心もグアイだった。おめえはただ、人に害なすグアイ退治をした。 それだけだ。
ウィル ...... ランレイ ......お前は優しすぎるな。強さとは縁遠そうだ。
ランレイ おい、シア、行くぞ。
シア え、ああ。
レム ......俺たちのことはいいのか? ランレイ 今回のところは見逃してやる。ただし、次見かけたらとっ捕まえるからな。 (ランレイが歩き出す。シアが一礼してからランレイの後を追う)
暗転
(数日後。夜の街。眠り屋のテント。ウィルとリープがいる) リープ ......戻ることにしたんですね、お家に。
ウィル うん。僕はもっともっと強くならなきゃならない......そのためにも逃げないって決めたん だ。
リープ いいと思います。とても。 ウィル それで......その......
リープ ?
ウィル あの...... (テントの入り口がばっと開き、レムがやってくる) レム あーもう、じれってえな! ウィル え?
リープ お兄ちゃん? レム ウジウジウジウジしやがって!付いてきて欲しいんだろ?リープに! ウィル そ、それは......
リープ ウィルさん......
ウィル はい。まだまだ強くならなきゃいけない。でも......世界は僕が強くなることを待ってはく れない......だから......僕の手の届くところに、僕が守れるところにいて欲しいんです。もちろん、 リープさんさえ良ければ......ですが。
リープ ......はい。もちろんです。私も、ウィルさんの近くにいると安心します。だから......一緒 に行きたいです。
ウィル ......あ、ありがとうございます!
レム じゃあ、そうと決まればさっさとテント片付けるか。 ウィル ......え?レムさんもついてくるんですか? レム 何当たり前なこと言ってんだ?俺の大事な妹だ。離れるなんてありえないだろ? ウィル えぇ......
レム 俺もひっくるめて守ってくれよな?騎士(ナイト)さん? ウィル レムさんは守る側でしょ? レム けち!いいじゃねえか!
ウィル けちって...... (ウィルとレムが言い合っているのをリープが微笑ましく眺めている) 暗転
(了)
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