劇作家とベテラン、話し込む(口パクでもアドリブでも)
店員、目のような穴の空いた紙袋を持つ→誰かに渡すような仕草
暗転
:喫茶店
クラシカルなBGM
真ん中にテーブルが1つ、椅子が2脚ある
劇作家と記者が対面で座っている
劇「という話だよ」
記「ということは犯人は捕まったんですね」
劇「あぁ。無事な」
記「にしても、神の声が聞こえるとか虫と対話できるとか能力者みたいなことですか?」
劇「それはわからないよ。あくまで後で聞いた話だからね。偉人の生まれ変わりみたいなことかな?」
記「スピカさんも言われてますよね。シェイクスピアの生まれ変わりのような天才劇作家って」
劇「そうだな」
記者、紅茶を飲む
記「紅茶、冷めちゃいましたよ」
劇「少し話しすぎたのかな?」
記「約束と違うじゃないですか」
劇「悪かったな。あくまであの言葉は目安だ」
記「そう、ですか。まだお時間があればインタビューの続きをさせていただいてもよろしいでしょうか」
劇「あぁ、構わないよ」
記「ありがとうございます。では、次回作への意気込みを」
劇「そうだな、やはり最高傑作を上書きするつもりだ」
記「はい。見どころなんかも良いですか?」
劇「見どころねえ。まあ、誰も予想がつかない結末。これが観客を驚かせることになる。現実は小説より奇なりっていうだろ?筋書きのない現実は予測がつかなくて面白い。そんな感じかな」
記「予測できない結末ですね。それは、楽しみです」
照明FO(台詞の途中から)
暗転したらしばらくしてBGMぶつ切り
切り裂く音
劇作家、倒れる
記者、目のような穴の空いた紙袋を被ってる
記「あなたの意志、しっかりと受け継ぎましたよ。(紙袋から口元だけ見せて)リッパー」
終
291/293行目 42行/ページ 3