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内藤    「これは今日一番が出たかもしれません!」
部長    「『何でも聞いてあげる』というセリフは“いくらでも愚痴を聞いてあげる”という意味にも取れますし
       “私にできることなら、どんなお願いでもきいてあげる”という意味にも取れます!
内藤    「疲れたサラリーマンには、なかなかの攻撃力ですね。」
部長    「しかも、加茂北選手は本当に心を込めて言っています。何よりもその真心が大切なのでしょう。」

菜月    「…負けた…。」
万理    「確かに私たちは、少し自分勝手が過ぎたかもしれない。」

内藤    「両選手も、まるで憑き物が落ちたようです。負けを認めてなお、清々しい表情であります。
       これにはさすがの相澤くんも…、あ、あれ?」


     四人席付近から相澤の姿が消えていた。


加茂北   「あれ?相澤くん?」
内藤    「これはどうしたことでしょう。少し目を離した隙に、相澤くんの姿がありません。
       …あ、いました!あちらのテーブルです。」
部長    「あ、あれは…!」
加茂北   「…柚木ちゃん…!」
内藤    「なんと相澤くん、我らがエビス出版の社長、高橋浩一郎氏の愛娘、高橋柚木といつの間にか同席しています!
       いったい何が起こったのでしょうか〜!?」

ナレーション「こうして“自称アイドル”田村菜月、“バブルお局”浅野万理を撃破した“のん兵衛”加茂北希であったが、
       いつの間にか相澤啓太は“社長令嬢”高橋柚木のもとへと身を寄せていた。
       次回、加茂北の前に、最強の敵が立ち塞がる!第3話へ続く!」


     第2話 完

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  この作品は2018年12月にABS秋田放送開局65周年ラジオドラマとして放送されたもので、全4話です。
  作中登場する“思わせぶりワード”は同放送局のラジオ番組にてリスナーに募集したものを採用しています。
  シチュエーションやセリフそのものを変更していただいてかまいません。

  また舞台となる“アギタ県”は秋田県をモデルとした架空の県です。
  お住まいの地域に合わせて名称・設定を変更していただいてかまいません。

  その他、添削・アレンジ・追加、自由にしていただいてかまいません。
  朗読・リーディングとしての使用や、舞台化のための書き換えも結構です。
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