裕子:先生!直樹は大丈夫ですか?
医者:安心してください。心配ありませんよ。しばらく安静にしていればすぐに退院できますので。
裕子:ありがとうございます!会いに行ってもいいですか?
医者:騒がしくしなければ大丈夫ですよ。では私はこれで。
医者はける。おじぎをする裕子。
裕子:真人も行きましょう。
裕子、真人病室に行く。
美幸:アルバイトってなにするの?
愛梨:まだ分からない。
美幸:そう。私みたいな仕事はしちゃダメよ。
愛梨:どうして?
美幸:どうしてって、ろくな仕事じゃないからよ。働くならちゃんとした仕事しなきゃ。
愛梨:...。
美幸:職場に変な人がいたら関わっちゃダメだからね。
愛梨:お母さんも一緒じゃん。おばあちゃんと。
美幸:...違う!
愛梨:私も病室行ってきていい?まだお礼言ってないから。
美幸:行ってらっしゃい。
病室に向かう愛梨。
美幸:ねぇ、愛梨?
愛梨:なに?
美幸:...生まれてきてくれてありがとう。
笑顔になる愛梨。
愛梨:私のお母さんになってくれてありがとう!
病室に行く愛梨。美幸のスマホが鳴る。
美幸:(電話)もしもし、店長すいません、まだ戻れないです。はい。
あと、悪いんですけど、しばらくお休みもらえませんか?
はい。あー、別にいいですよ、クビでも。また新しい仕事探しますから。
え?『それはそれで困る!』?もう、どっちなんですか?
完
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