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サヤカは下手にハケル
下手よりモモカが入る。

モモカ「さ、ご飯にしましょう。」
ワタギ「お母さん。また豚まん?。」
モモカの声「不思議よね。どうしてかしらね。」

モモカは上手にハケル
(間)無限の時が流れていく。

サヤカの声「お父さん?お父さんどこへ・・・」
モモカの声「あなた・・・」

家族の笑い声が聞こえ、しだいに遠ざかる。
ワタギが誰もいないことに気が付く。
(間)

ワタギ「もう・・・誰も・・・見えなく・・・なった。」

メッセンジャーが上手より入る。
メッセンジャーはワタギの希望をかなえこの地にとどまりワタギの最後を見守ったのだ。メッセンジャーもわずかに白髪が混じっている。

メッセンジャー「だいぶん、涼しくなりましたね。」
ワタギ「ぁ〜〜。」

メッセンジャー下手に消える。
ひとり、ぼんやりするワタギ。
やがて、夕焼けが異常なくらい明るくなる。

○エピローグ

ワタギの最期のシーンのまま、刑事ABが下手よりでてくる。

刑事A「わたしたちは何だったのだ。」
刑事B「もともと、なるべく目立たないようにということだったから。」
刑事A「その目立たないと意味が違うが。」
刑事B「いずれにせよ、目立たない存在だったじゃないか。」

真っ赤な夕焼けを見る二人。
暗転エンディング


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