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    もし、病気だとしたら、ボクがそばにいることで、治してあげることが出来たら・・・とか・・。
わたし ねえ!!それが導かれるってことじゃない?
    神様が言っていた「光輝く人に導かれる」って。
    理由はどうであれ、あなたはあの人の事が気になり、心配し、
    そして自分が何か出来るかもしれないと言った。
    それが導きであり、めぐり逢いなのよ。きっと。
ボク そうなのかな・・・
ワタシ そうよ。わたしたち、やっと答えが見つかった。
ボク  そ、そうか。じゃあ、この感覚がママ探しの正解なんだね。
    すごいよ。ホントにすごいよ。こんな感覚今まで味わったことないよ。
    ボク、あの人のそばにいたい。いてあげたい。これが正解なんだね。
    神様、ボクたちやっと見つけました。
    これからもっとワクワクする事が起きるんだね・・ね!ね!
    さあ、行こうよ! って、あれ?どうした?嬉しくないの?
わたし 嬉しいよ。最高だよ。・・・でも、一緒には行けない・・。
ボク  何でだよ?毎日、毎日二人で相談して今日まで来たのに、どうしてだよ!
    何が気に入らないの?
わたし 違う。気に入らないんじゃない。
    わたしもあなたと同じ気持ちで今日までママ探ししてきたつもりよ。
    でも・・いよいよあの人に決めるってなった時、あなたには確かな理由があった。
    「放っておけない、ボクがそばにいることで、癒してあげることは出来ないか。」と。
    ・・でもね・・今のわたしには、分からないの。
    今は、あの人のところに行く理由が見つからない・・・。
ボク  どうして?意味が分からないよ・・・。
わたし ごめんね。 でも、もう少し、上から見ているよ。
    あなたと、ママを見ているよ。これからは、ママ探しじゃなくて自分探し・・ね。
    一緒に行かないってことは・・わたしはあなたの妹ってことね♪
ボク  い、いもうと??一緒に行くのが当たり前だと思っていたから妹だなって、考えたこともなかった・・。
わたし わたしだって最初は妹になるつもりなんてなかったよ。
    でも、あなたと一緒に過ごすうちに、妹であることも良いかなーと思うようになったの。
    わたしより先に行って、ママとパパと楽しい家族作っておいてよ。
    淋しい家族になっていたら、神様に言いつけちゃうからね!
ボク  わかったよ。じゃあ、ボクが先に行って、ママの赤ちゃんになるよ。
    あまり天の世界でのんびりしているなよ。早くこいよ。
わたし のんびり屋のあなたに言われたくないわよ。ね!お兄ちゃん。頑張って。
ボク  お。お兄ちゃん・・・か・・うん!じゃあ、またね!
わたし こうして、ボクは天の世界から人間界へおり、光輝くママのお腹へ入りました。
    それから10ヶ月後、ボクは何てお名前になるのでしょう。
    そして、時折辛そうにしているママのそばで、どのように癒してあげるのでしょう。
    この続きは、またの機会に・・・

     <Fin>
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