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菊川「構わん。どうせ俺以外には使えぬただのオモチャだ。くれてやる。バトルモードのお遊び世界も元に戻したことだし、新しい【設定】の【改変】もあったようだしな」
山田「新しい、改変?」
菊川「それでは本当にさらばだ。俺はもう仕事とは関係ないことで時間を浪費はしたくない」

  菊川、背をむけて歩き出す。

  足を止める。

菊川「神崎、山田、俺も少しは楽しかったよ。人間が変化する場面に立ち会えるだなんて、世界は本当におもしろい」

  菊川、去る。

  神崎、山田、その場にへたりこむ。

二人「疲れたー」

  顔を見合わせて笑う二人。

神崎「山田、あのね」
山田「なんだよ?」
神崎「あたし、藤村に謝ろうかと思って。ちょっと今、すれ違ってる感じになっちゃってたから」
山田「そうか」
神崎「まずは電話して、会いに行こうと思う。あの子も今、タイヘンだろうし。あたしに何ができるかわからないけどさ。だから、その、電話かけてる間、あたしの傍にいてくれる?」
山田「・・・オッケー、わかった。お安い御用だ」
神崎「うん、ありがと」
山田「しっかし、なんだったんだろうな、この一連の出来事は」
神崎「ま、夢でも見てたんじゃないの?」
山田「夢ねえ。夢オチとかそういう設定は嫌だなあ。って、なんか設定ばっかりで疲れたわ。あれ、俺ってまだ、神崎の下僕って設定なのか?」
神崎「別にいいわよ、そんな設定。もういらないわよ」
山田「ふう、なんとかお役御免ってことですか」
神崎「そのかわり、新しい設定追加ね!」
山田「新しい設定?」
神崎「あたしとあんたは、恋人同士って設定で」
山田「え?」

  神崎、ルービックキューブをガチャリと回す。

  世界が生まれ変わる。

  暗転。

  おしまい。
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