アキコがまたうんとうなずく

　　　
娘：私はコメント欄に「もう大丈夫」と書いた。これは母に向けてのメッセージ。
　　ハナムラアキコさんには何にも関係ない。
　　きっと意味もわからないただの荒しコメントと思うだろう。
　　でも、私には必要な儀式だったんだと思う。


娘が部屋を出る
少しすると父が部屋に入ってきてパソコンを起動させる


父：ふう・・・コメント１件？
　　コメントなんて入るは私が代わりに書き出して初めてだな・・・。


父が驚いた顔をし上を見上げる


父：「もう・・・大丈夫・・・だと思うの・・・」


父が顔を覆い泣き崩れる


父：「アキコ・・・そうか、もう大丈夫か・・・だと思うってなんだよ。なあアキコ」


娘と父が並ぶ


父・娘：今度、父（娘）に話そうと思う。アキコのことを・・。
　　　　その人は積極的で破天荒でそれなのに・・・「だと思うの」が口癖だった
　　　　とても優しい人だということを・・・。


２人が上を見上げはにかむ

完
337/339行目 42行/ページ 3