私の大好きな王子様
シンデレラVS白雪姫
「私の大好きな王子様  〜シンデレラVS白雪姫〜」 
                               作:外山タカキ

★登場人物★
・シンデレラ    …純粋な働き者。ヤンデレ。
・シンデレラの王子 …東の国の王。ドMで脚フェチ。
・白雪姫      …ドSな怠け者。八方美人。食いしん坊。
・白雪姫の王子   …西の国の王。イケメン。策略家。


むかしむかし東の国にシンデレラがいました。魔女の魔法によってきれいな洋服になったシンデレラは、お城の舞踏会に行きました。
お城の舞踏会でシンデレラは王子様と出会います。
王子様はその時落としたガラスの靴を頼りにシンデレラを見つけ出しました。
そして2人は結婚をすることができました。
むかしむかし西の国に白雪姫がいました。魔女の毒りんごを食べた白雪姫は、7人の小人の家で永遠の眠りについてしまいました。
7人の小人の家で白雪姫は王子様と出会います。
王子様はキスをすることで白雪姫は目を覚ましました。
そして2人は結婚をすることができました。

それから10年後。
シンデレラは東の国の王女様になり、王子様は王様になりました。
白雪姫は西の国の王女様になり、王子様は王様になりました。


 東の国の王室。シンデレラと王子がいる。

シンデレラ「ねえ?覚えてる?」
シン王「なに?」
シンデレラ「あなたと私が出会った時のこと」
シン王「もちろんさ」
シンデレラ「お城の舞踏会だったわね」
シン王「あの会場にいる誰よりも君が光り輝いていた」
シンデレラ「本当?」
シン王「本当さ」
シンデレラ「ふふ。ありがとう」
シン王「だから僕は君の手をとったのさ」
シンデレラ「あなたの手、暖かかった。あなたのぬくもりが緊張していた私の心を溶かしてくれたわ」
シン王「君のステップは最初はおぼつかなかったな」
シンデレラ「それはそうよ。舞踏会なんて行ったことなかったもの」
シン王「しかし、二人でいる時間が幸せだった」
シンデレラ「あなたのリードがあったからよ」
シン王「幸せな時間は短かったな。12時の鐘がなると君はいきなり去ってしまった」
シンデレラ「12時になると魔法が解けてしまうから」
シン王「その時君落としたガラスの靴があったから君とまた出会うことができた」
シンデレラ「本当に奇跡だったわ。よく見つけることができたわね」
シン王「それは」
シンデレラ「それは?」
シン王「君の靴のにおいが」
シンデレラ「え?」
シン王「いや…君と僕とは最初からそういう運命だったのさ」
シンデレラ「そう。運命だったのね」
シン王「シンデレラ。君と出会えて本当によかったよ」
シンデレラ「私もよ」
シン王「シンデレラ。今日はお客様がやってくるよ」
シンデレラ「お客様?どこから?」
シン王「西の国からだ」
シンデレラ「西の国?もしかして白雪姫かしら?」
シン王「そうだよ。国王になったばかりの西の国王と白雪姫がやってくるそうだ」
シンデレラ「大変。ならおもてなしの準備をしなきゃ」
シン王「いいよ。シンデレラ。もてなしの準備は家来にまかせておけば」
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