もしも高校野球の単なる男子生徒がドラえもんの人間バージョンだったら
「もしも高校野球の単なる男子生徒がドラえもんの人間verだったら」
★登場人物★
・高島屋九兵衛…歴代の科学者の九代目。
・東国原南…九兵衛の助手。
・1号
・2号
・3号
・4号

ここは高島屋九兵衛の研究所。4体のロボットがいる。
この4体のロボットは九兵衛によって作られたものである。何世代にもわたる長い年月をかけて作られたこのロボットは奴隷ロボット。主人である九兵衛の命令は何でも聞く素晴らしいロボットだ。
完成間近になったロボットを前に最後のテストが行われようとしてた。
しかし、この4体のロボットから不思議な声が聞こえる。「人間になりたい」「人間になりたい」「ニンゲンニナリタイ」。その声は不気味であるが、どこか悲壮感を抱えている。
高島屋九兵衛が最後のテストにやってくる。

九兵衛「遊ぼう」
1号「遊ぼう」

1号は一人で遊び始める。
九兵衛は満足そうにうなずく。

九兵衛「料理を作ろう」
2号「料理を作ろう」

2号は料理を作り始める。
九兵衛は満足そうにうなずく。

九兵衛「掃除をしよう」
3号「掃除をしよう」

3号は掃除を始める。
九兵衛は満足そうにうなずく。

九兵衛「犬の真似をしよう」
4号「犬の真似をしよう」

4号は犬の真似を始める。
九兵衛は満足そうにうなずく。

九兵衛「ついにここまで来たか。先代の高島屋六兵衛の時代からこの研究は始まった。奴隷ロボットの開発。主人の言うことは何でも聞くというこのロボットを開発するまでにたくさんの苦労があった。六兵衛の研究を引き継いだ七兵衛によって人間に近いこのロボットの形が作られた。しかし、その後に難関が待ち構えていた。すべての言うことをきかすことは難しかったのだ。奴隷を奴隷にする。これは簡単なようで難しいことだった。父親の八兵衛はこの研究に一生をささげた。しかし、この私、高島屋九兵衛によってこの長い研究も終わりを迎えることになる。ご主人様の言うことはすべて聞く奴隷ロボットの完成だ。さあ!君たちよ。これから君たちは私、高島屋九兵衛の奴隷となるのだ。九兵衛の奴隷となれ!さあ!僕と契約して奴隷ロボットとなるのだ!」

音楽
ロボットは九兵衛と奴隷契約を結ぼうとする。声が聞こえる。「契約」「ケイヤク」。その声はどこか悲しげである。
ロボットたちの「ケイヤク」の声は少しずつ「人間になりたい」に変わっていく。
南がやってくる。

南「ひどいよ!こんなのってないよ!遊ぼうって言ったら遊ぼうって言う。料理を作ろうって言ったら料理を作ろうって言う。掃除をしようっていったら、掃除をしようって言う。犬の真似をしようっていったら、犬の真似をしようって言う。こだまですか。いいえ。あなたがたは人間になりたいのよ。」
1号「人間」
2号「人間」
3号「人間」
4号「人間」
南「そうよ。ロボットでいる必要はないわ。あなたがたは人間になるのよ。いいわよ。人間はいいわよ。おいしいおやつにぽかぽかお風呂。あったかい布団で眠るんだろな。」
1号「僕も帰ろう」
2号「おうちへ帰ろう」
3号「でんでんでんぐりがえって」
4号「ばいばいばい」
南「あなたはロボット。でも人間になりなさい」
1号「人間」
2号「人間」
3号「人間」
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