新入部員を入れるための適切なテンション
新入部員を入れるための適切なテンション


  場面は部活動紹介。

  部長、背中を向けて腰に手を当てて仁王立ち。

  部活動紹介中は一言も話さないし反応もしない。

  が、ものすごいオーラと存在感である。

  最初は普通に部員が部活動紹介をする。

部員「それでは、ここで部長から一言お願いします」

  部長、新入生の方を見る。

  全体を見渡し、頷く。

  部長、新入生を指差しながら、

部長「君たちの胸に、熱い魂はあるかっ!?
   君たちの胸に、大いなる野望は眠っているかっ!!??」

  部長、耳に手を当てて、新入生達の言葉を待つ。

  しかし、会場はしんと静まり返っている。

部長「それでいい」

  会場、ほんの少しだけ笑いが起きる。

部長「演劇はいいぞ、演劇は!
   演劇には夢がある、野望がある!
   世界を手にする力がある!
   演劇を征する者こそが、世界を征すのだ!
   我々『演劇部』は、君たちを待っている!
   はははは・・・はーっはっは!!!!!!!」

  部長、高笑いをしながら退場。

部員「以上で演劇部の部活動紹介を終わります」

  部員、何事もなかったかのように退場。

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