あらすじ
柴田は部屋の掃除中、一枚の紙切れを見つける。
そこには子どもの字で「木村に100円借りた」と書かれている。
そういえば柴田は小学生の頃、友人の木村から100円借りて、それっきりだった。
柴田は借りた100円を返すために、友人の坂本と一緒に木村の消息を追う。
しかしどうにも木村が見つからない。知り合いに尋ねてもみんな木村の消息は分からないという。
木村はどこに行ったのだろう、そう考えているうちに木村という人物の存在自体がぼやけてくる。
はたして「木村」とは一体誰なのか……
「木村」という人物の謎を追う短篇ミステリー。