ミナコとヨシキの彼氏事情
 「ミナコとヨシキの彼氏事情」 中島清志 作   


〔キャスト〕♀西山美女子(にしやまみなこ)・・・25歳。OL。
      ♀川村良樹(かわむらよしき)・・・・24歳。大学院生。

     ある晴れた秋の日の朝。
     川村良樹は人を待っている。
     かなり待たされているようで、イライラと落ち着かない様子。
     そこに西山美女子が現れる。
     手に持っていた紙袋を置くと、両手を広げて     

ミナコ「キャー!
    ヨシキ、お久しぶりー。」
ヨシキ「ミナコ!」

     見つめ合う2人。

ミナコ「会いたかったよ。」
ヨシキ「私も。」     
ミナコ「来てくれたんだね。」
ヨシキ「当たり前じゃない。」

     固く抱きしめ合う2人。
     キスはしなくても良い。
     してもいいけど。    

ミナコ「さびしかった?」
ヨシキ「さびしかったよ。」
ミナコ「うそつき。」
ヨシキ「うそじゃないよ。」
ミナコ「だってさ・・・」

     ミナコ少し離れて、すねている。

ヨシキ「いつまでもラブラブじゃいられないよ。」
ミナコ「わかってる。
    言ってみただけだよーん。」
ヨシキ「もう、ミナコったら・・・」
ミナコ「だけど、ホントにありがとう、朝早く来てくれて。」
ヨシキ「私のかわいいミナコのためだもの。」
ミナコ「ごめんね。
    待たせちゃったよね。」
ヨシキ「ううん。
    私も今来たところ。」
ミナコ「ちょっと買い物に時間掛かっちゃって。」
ヨシキ「買い物?」
ミナコ「来る途中に、いい物売ってたんだ〜。」

     ミナコ、紙袋を取り上げる。

ヨシキ「え?
    何なに〜?」
ミナコ「じゃーん!
    焼きたてのメロンパン!」
ヨシキ「又、ビミョーな物買って来たね。」
ミナコ「パン屋さんとこ通り掛かったら、すっごくいいにおいがしてて。」
ヨシキ「で、わざわざ買って来たわけ?」
ミナコ「珍しいな、と思って。
    焼き立てがいいなって頼んだら、焼けるまで時間が掛かって。」
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