あらすじ
私はカザリ。
今の私には、カラダが無い。
端的に話すと、私は今、「幽霊(幽体離脱?)」の様な存在になっている。
誰からも、私の目?からも、私の姿は見えない。
幽霊って(自分からはせめて)透けてみえるものだと思っていたけれど、
全然そうじゃない。何か変な感じ。手も足も何も無いのって。
あと、私はこの場所から動けない。
カラダを持たないのだから、運動ができないのはあたりまえか、
なんて素直に理解してみたけれど、コレってかなり不便。
これじゃ何にも出来ない。どうすればいいんだろ、困ったなぁ・・・。
何て事を考えてたら、私はある事に気がついた。
実は結構カンタンに、カラダを手に入れられると言う事。
誰かのカラダに無理矢理入れば、そのカラダを使って私は動く事が出来るのだ。
まるで乗り物に乗っているみたいに。
うん、これなら(たぶん)なんとかなりそう。
早く自分のカラダに帰ろっと。