えすえふ
登場人物
山田  営業の人 予知能力者 あまり役に立たない
田中  宇宙人。生まれた頃から地球人として育てられた。
篠崎  元サッカー部篠崎
向田  タイムトラベラー 自在に時間を行き来はできない
先輩  サッカー部先輩
宇宙人 宇宙学園サッカー部キャプテン。実は世界征服に来た。
部長  山田の上司 営業部長
コンピュータ 全知全能の優秀なコンピュータ
三波  2106年の未来の歌手


プロローグ

   明るくなると一人の男。
向田「あれ?やっべえ、ここどこだ?」
   と、言いつつ、途中、客席に質問したり
向田「どこだ、ここ?」
   と舞台に上がった。
   と、突然舞台上をスポットライトが走り、
司会「レディースアンドジェントルメン。それでは本日のゲストを紹介しましょう。三波エドワード二郎さんです。」
   三波、客席より登場。
   手元にドライアイス箱
   「世界の国からこんにちは(?)」の替え歌
   (『世界の果てから、宇宙の果てから、2106年のこんにちは』ってな具合)
   男はあっけにとられながらそれをみている。
三波「ありがとうございます、ありがとうございます。劇団○○今回の演目は『えすえふ』。わたしも多少SFチックに登場致しました。一応エスエフですので、私もみなさんの100年後の人物という事になっております。しかし、本編とは関係ありませんので忘れてもらって結構です。」
   などと、しゃべり、『SF』であることを必要以上に強調。
三波「ここで皆さんに私の秘密を一つお知らせします。実はわたし、宇宙人なんです。」
   と銃声。
三波「おっと、正体を明かしてしまった以上、もうこの芝居には出る事はできません。それではみなさん、さよーならー」
   三波、退場。
向田「・・・やっべえ。2106年ってなんだよ・・・。」
   男、去る。

ACT 1 サイキック

   舞台中央に店長。
   首から箱を下げている。
店長「はいはいはいはい、安いよ.安いよ。」
   と、そこへ山田。
山田「すいません。遅くなりました、このたびこちらに配属になりました山田です。」
店長「君が、山田君か。」
山田「はい。」
店長「山田たけし。年齢は25。・・・だったかな?」
山田「はい、そうです・・・あ、ちょっと。」
店長「どうした?」
山田「あぶない!!」
店長「え?」
   と、箱のひもが切れる。
   山田、落ちそうになった箱を受け止めた。
店長「よくわかったなあ。」
山田「予知能力です。こうやってごくまれにふっとやってくるんです。」
店長「へえ、たいしたもんだ。」
山田「いやあ。」
店長「他には、できんのか?」
山田「やってみましょうか。うーん、はっ。」
     我に返る。
店長「で・・・?」
山田「(店長を見て)ぷ、全く。はっはっは。」
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