あらすじ
ディーラー販売店に訪れた顧客Aは、家族向けの「なんらか」を購入しようとするが、商品の説明は全て「なんらか」で埋め尽くされ、具体性が一切ない。AI音声やレビューも「なんらか」の連呼で、混乱する顧客A。そこへ顧客Bが現れ、高価で巨大、無意味な「なんらか」を即決購入する様子を見て、顧客Aは「なんらか」を極める世界の存在に驚く。
しかしディーラーから在庫の知らせが入ると、顧客Bは「待つことそのもの」を含めた「なんらか」を求めていたため、即納可能になると購入を取りやめる。顧客Bは去り、顧客Aも退店。ディーラーは一人残され、再び「なんらか」の案内をする。
本作は、「なんらか」という曖昧な概念を軸に、人々の欲望や選択の不可解さ、社会の縮図をユーモラスに描いたコントである。