あらすじ
舞台における登場人物、つまり役者は日々観る人を感動させ、楽しませている。が、実は彼らはこちら側の世界とは違う次元に生きている。別次元に生きている彼らは「ヤクシャ」とそれ以外に分けられ、「ヤクシャ」として生まれた人間は台本の登場人物を演じることを生業とし台本通りに劇を完成させる。この世界における台本は絶対とされ、書かれている事象が実際に起こる。つまり、「○○が死ぬ」と書かれていればその人は台本通り死ななければならない。
劇中死体処理班、通称ゲキショは、そんな劇の中で死んでしまった遺体を処理するのが仕事である。ゲキショはA級、B級とランク分けされており、当然ランクが高ければミュージカルなどの格式高い劇の死体処理を任される。これはそんなゲキショの最下層ランク、H級で働くことになった新人のお話…