あらすじ
教室で次々に「消えていく」生徒たち。残るのは机やノートの痕跡だけ。
鐘が鳴るたびに現れる「エコー」は、名を呼ばれなかった者たちの影であり声である。
本作は、規則と秩序に従えば安全が保証されるという幻想と、声を合わせ名前を呼ぶことで存在を確かめ合うという希望とのせめぎ合いを描く。
第Ⅷ場「鐘と断罪」、第Ⅸ場「裂け目」、そして「また明日」で結ばれるエピローグという三段構えのクライマックスは、観客をも巻き込み「観測者」として舞台に立たせる。
群読、照明、机の配置など演出の工夫によって、抽象的テーマを生々しい体験として届けることができるだろう(かもね(^0^))