あらすじ
とある高校の校内では、「美術室に、誰が描いているのかも分からないのに、日々少しずつ完成してゆく絵がある」、という噂が流れていた。
新聞部の部長である「小夜子」は、クラスメイトの「充希」の頼みで、高校のOBという噂のある人気俳優・サワケンの卒業アルバムを探すことになる。時を同じくして、新聞部の後輩の「臼井」は、オカルト研究会の「岡田」から“完成してゆく絵”の噂を聞き、共に美術室に調査に行くことになった。
美術室では、「真澄」という女子生徒がひとり、絵を描いていた。真澄が描いていたのは、泣いているようにも笑っているようにも見える、もう一人の女の子の肖像画だった…。