あらすじ
舞台は和室。どうも古いようであたらしい京都によくあるような町屋が喫茶店になっているところ。二人はすでにサーブされている和菓子セットをつまみ始めている。
一人は、40〜50歳位の男性。もう一人は20代半ばの女性である。女性から、男性に声をかけてこの場に来たことが会話からうかがえるが、男性の方もまんざらでもない。二人は、絵画教室の生徒仲間であり、それなりに知り合いである。
女性は、少しでも異性に触れられると過敏に反応し、震えが止まらなくなってしまうという性癖がある。男性は、以前に通勤電車の中でちょうど同じ年頃の女性に痴漢に間違えられて、大変な目にあったことがトラウマになっていて、それくらいの年齢の女性に対してかなり苦手意識がある。
この二人の性癖を何とか直すいい機会になるのではないかと、女性は積極的に、男性は消極的にだが思って、二人は今日会って話をしているのだが…。