あらすじ
19XX年、大日本帝国は日露戦争に敗北。帝政ロシアによる南下政策を恐れた大英帝国によって、日英同盟を口実に神戸に租界が成立。租界内では階級制度が存在し、御三家と呼ばれる貴族の統治の下、独自の文化が築かれていた。
住民の武器の所持は治外法権によって許可され、些細な争いごとは日常茶飯事の租界。しかし、近頃は貴族を狙った連続殺人事件の発生、更には本土からの帝国陸軍の介入など不安定な状況が続いていた。
御三家の令嬢である主人公・璉珠(レンジュ)=コヴェントリーは租界の安寧を取り戻すため、護衛の鬼灯(キサラギ)と共に一連の騒動の調査に乗り出すが……。
陰謀渦巻く魔都・神戸。
それぞれの思惑が交錯する中、硝煙に隠された真実は少女を、租界を揺るがせる。
耽溺の果てに待つは破滅か、それとも。