誰も見えない廃墟の空に青い鳥はなぜ行った
初演日:2024/6
作者:川村武郎
作者へ連絡(上演許可依頼など)
初演会場
THEATRE E9 KYOTO
初演劇団
かんから館
キャスト総数
3(男:1 女:2 その他:-)
上演時間
80分
あらすじ
最近、「転生」という言葉をやたらと目にする。小説とか、マンガとか、歌とかのタイトルにほんとによく使われている。あと、「タイムスリップ」の設定のドラマなんかも多い。(例の「~ほどがある」はかなり話題になりましたよね)
決して若いとは言えない、いや全然若くない、いや、もう完全にお年寄りの作者は、そういう現象を見ていて「イマドキのワカモンは、メンタルがひ弱ですぐ挫けちゃうから、現実の自分の状況に対峙できなくて現実逃避をするんだな」と、いかにも老人らしい冷笑めいた感想を持っていた。そういえば、ファンタジーとかメルヘンなんかも人気があるし、これもにたような現象なんだろう。
ところが、である。今回の芝居は、何と「タイムスリップもの」なのだ。舌の根も乾かないうちに。
別に、宗旨を変えたわけではない。反省したわけでもない。若者を見直したわけでもない。年寄りは頑迷だからそんなにフレキシブルに考えを変えたりしない。(できない?)
だったら、若者受けを狙ってる? いやいや、年寄りは、経験だけは多いから、そんな小手先の小技で迎合したところで、観客動員が増えたりするわけがないことは知っている。
まあ、要するに、畢竟、気まぐれな思いつきなのだ。それだけ。
強いてもっともらしくこじつけて理由付けをするなら、「若者もすなるタイムスリップといふものを老人もしてみむとてすなり」というところか?
あたり前の話だが、年寄りがワカモンのまねをしたところで上手くできるわけがない。ワカモンが書くようなタイムスリップストーリーになるわけがないし、そもそも、本家のワカモンの芝居を見れば良いのだ。
ということで、この話は、決してワカモンのものまねではない。ワカモンを理解できない年寄りが、ワカモンっぽい設定だけパクって書いたらどうなるのか? そういう実験をしたら、ちょっとおもしろいかも? と思い付いた次第。
例えば、「お年寄りのラップ」とかを想像していただきたい。ちょっと見て見たくない? あんまり見たくないかな? すんません。‥‥でも、世の中には「恐いもの見たさ」というのもありますからね。
まあ、年寄りだから、やっぱり現代の社会問題なんかも絡んで来る。この世界はいったいどうなってしまうんだろう? みたいな。そういうのはワカモノは書かないよね。だから年寄りのラップ、じゃなかった年寄りのタイムスリップストーリーなのだ。
まあ、その辺のこじれた感覚をタイトルに込めてみました。わかる人だけわかって下さい。ヒマな若い人はググってみてたもれ。
でも、たぶんおもしろい作品ですよ。作者本人が言うんだから。知らんけど。

それにしても、やっぱり年寄りの文章は長いなあ。すんまへん。
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(2024/7/6 18:19:52現在)

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