あらすじ
◆まえがき◆
本作は『ジャック・オー・ランタン(ランタンを持つ男)」の元ネタ、アイルランドの古いお話である、『スティンジー・ジャック(ケチなジャック)』及び『ウィル・オー・ウィスプ(松明持ちのウィリアム)』の話のあらすじを元にシナリオとして書き起こした作品です。これらのお話はバリエーションが幾つかあるようなので気になる方は調べてみて下さい。
ちなみにジャック・オー・ランタンといえばカボチャのランタンが有名ですが、それはアメリカ式で、元々は大きなカブ「ルタバガ」という作物のランタンだそうです。アメリカ大陸には無かったので、代用して、今日ではすっかり置き換わったとか。現代でもカブで作る風習が残っている地域もまだあるようです。表紙の画像もそのイメージで描いてます。こちらについても、気になる方は検索してみてください。なかなかインパクトあります。……愛嬌はカボチャに比べると据え置き。
◆あらすじ◆
あるハロウィンの夜、嘘吐きで酒飲みのジャックという狡賢い男のもとに、悪魔が現れる。悪魔は悪人であるジャックの魂を取り立てるためにやってきたが、得意の悪智恵で悪魔を出し抜き、十年の猶予を得る。そして十年後、再び悪魔がやってくると、またも悪魔をやり込め、今度は「魂を取らない」ことを約束させ、ジャックは天寿を全うする。現世から天国に向けて旅立つが、ジャックは生前の悪事の為に天国には入れず、仕方なく地獄に行くことに。そこで例の悪魔と出会うが「魂を取らない」という約束の為に地獄にも入れない。行き場を無くしたジャックは天国と地獄の間を悪魔に貰った火を入れたカブのランタンを持って彷徨う。