あらすじ
戦争の足音が近づく昭和11年、七つ森小学校の子どもたち5人は流れ星に願いをかけます。スポーツ万能の高田一郎の願いはオリンピックに出ること。男勝りでオイワと呼ばれている大岩洋子の願いは女優になること。歌が得意な遠野みどりの願いはオペラ歌手になること。勉強大好きの天野満夫の願いは大学でテレビジョンの研究をすることでした。主人公・大場憲一(通称バケ)の願いは「お化けに会いたい」という子ども子どもしたものでした。
そんな個性豊かな子どもたちが最後の思い出作りに七つ森に肝試しに出かけます。しかし、突然の夕立に子どもたちは離ればなれになってしまいます。子どもたちは森でカシャボ、ぬりかべ、傘化け、山父といった妖怪に出会います。大場憲一が出会ったのは、青柳こだまという少女の姿をした木の精(こだま)でした。「お化けに会いたい」という彼の願いが叶ったのです。彼女は9年後の未来(昭和20年)から来たと言ます。