あらすじ
昭和8年、大阪の天六交差点で些細なことから起こった陸軍兵と巡査の喧嘩は、あっという間に軍部と警察との対立に発展。ゴーストップ事件と言われたその事件は軍の暴走を許すきっかけとなり破滅的な戦争へと突き進んでいくこととなった。
軍の暴走を止められなかった警察部長と、その妻と娘は、事件後それぞれ数奇な運命をたどり、三人とも三途の河原に立つことになる。だが娘はどうしても川を渡ろうとしない。父と母は娘を死なせてしまった後悔に苛まれつつ、娘が川を渡らない理由を探る。
<ゴーストップ事件>
昭和8年(1933年)に大阪の天六交差点で起きた陸軍兵と巡査の喧嘩、およびそれに端を発する陸軍と警察の大規模な対立。満州事変後の大陸での戦争中に起こったこの事件は、軍部が法律を超えて動き、政軍関係がきかなくなるきっかけの一つとなった。(「Wikipedia」より)