あらすじ
一条 真
警視庁所属の若きエリート。なのだが、犯罪捜査の第一線での傍若無人な活躍ぶりは、罪を暴くためならなんでもやるというもので、色んな意味で一目置かれている。捜査官としての勘は鋭く、その信念は危ういほど。
久遠恭也
若くして社会心理学の権威として名を馳せる学者であり、三代前の総理大臣の孫。人柄は温厚で理知的、聡明な人格者として界隈では信頼を得ている。その全ては、悪をなして巨悪を討つ、その信念のために。
2人は互いの病的なまでの善性、歪曲した悪性を直感している。それが今夜、確信に変わる。