あらすじ
ある日天使は神の命令に背き心臓発作で死んだ罪多き三本松和男を蘇らせた。
命令に背いた天使は堕天使となり現世へ石として堕ちた。
総てが絶滅した星で石となった堕天使は回想に耽る。
天使だったころ雪降る道端でみた光景。死んだカラスの頭を撫でた青年。
堕天使はこの光景を忘れられない。
天使が堕ちる前。
天使がみた青年は高校野球を辞めた。
あるカラスは乱暴なカラスに馴染めず孤独だった。
黒猫は孤独だが馬鹿だった。
三本松和男は蘇った世界で過去の業に苦しんでいた。
そして天使は神に裁かれるその日まで自分が蒔いた種の行方を見守っていた。