魔法使いの弟子
登場人物
エーデル
リリー
セス ※台詞は手話のみ
アルバート
ジェームズ
ギャレット医師
ギャレット夫人
ロード
キース ※セスの台詞はキースが演じる
家臣
フード先生
女学生1
女学生2
学生3
脚本
第1幕 王の棺
エーデル この国で最も偉大な王様。全ての民に愛され、全ての民にその死を惜しまれた
家臣 姫様は、今夜その国王様の生贄となるのです。復活の儀式のための
エーデル 準備はできています
家臣 よろしい
家臣退場
エーデル、棺の台の下からトランク、ケープ、帽子を取り出す
エーデル 死んだ人は生き返らない。未だにこの城の人たちは、古びた迷信を信じているんだわ。ごめんなさい、お父様、今日でお別れです
♪『Journey to the past 』Anasthasia
馬の嘶き
家臣1 なんだ?あの馬車は!
家臣2 こちらへ向かってくるぞ
リリー こっちです!早く
エーデル、馬車に乗り込む
エーデルとリリー、馬車に乗っている様に小刻みに体を揺らしながら話す
エーデル ありがとう、リリー、助かったわ
リリー 当然のことです。庭師の娘でしかなかった私に、姫様のお父様である国王様は学費を支援してくださったのですから
エーデル 姫様は止して。私達は、明日から学友なのよ?
リリー では、何とお呼びすれば?
エーデル エーデルと
リリー まあ!
第2幕 正門
アルバート おいジェームズ、見てみろよ、あの子。きっと高貴な生まれのお嬢様に違いない。このアルバート様が、必ずものにしてみせるぞ
ジェームズ 長年の友として言うけど、多分無理だよ
アルバート ねえ君、リーフ大学の1年生かい?
エーデル ええ、そうだけど
アルバート 奇遇だねえ、俺もなんだ。もしよかったら、この俺と付き合わないかい?
リリー なんて軟派な男!姫様から離れなさい!
アルバート いったー!
ジェームズ え、姫?
エーデル ギャレット先生!
ギャレット もしかして、エーデル様?
フローラ はい。私、先生に憧れてこのリーフ大学の医学部に入学したんです
ギャレット 私に?
エーデル ええ、子供のころ、足を治してくださった先生のようになりたくて
ギャレット あなたには、向かない仕事だ
ギャレット退場
リリー せっかく伝えたのに、冷たい人ですね
エーデル ええ、そんなことばかりね
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