あらすじ
昭和19年11月、陸軍野戦砲兵学校を繰上卒業した少年砲兵新藤幸平はルボン山の上でオカリナの稽古をしていた。上官である角南竜二少尉が外地に派遣される前に許嫁の英子と密かに結婚式を挙げることになり、その結婚式でオカリナを吹いてくれと頼まれたのだ。しかし、小野ときという老婆からもらったオカリナには不思議な力があり、幸平は平成30年の3月へと時を超えタイムスリップする。現代にやって来た幸平は特別養護老人ホーム「カトレア」で、砲兵学校でともに学んだ田村源吾兵長と竜二の許嫁の英子に出会った。だが、2人は90歳の老人になっていた。