午後4時、学校に夕化粧。
褪せない思い出
午後4時、学校に夕化粧。

・七海 乃蒼  ナナミノア
・雨凪 肇   アメナギハジメ
・斑里 椛   ムラサトカエデ
・麻瀬 希   アサセノゾミ
・柊  もも  ヒイラギモモ

・柳  倫太郎 ヤナギリンタロウ
・灘  桜子  ナダサクラコ
・坂本 瑞   サカモトミズキ

・速水 碧斗  ハヤミアオト/ロゼ


3/9 場面1 3C教室
坂本「はーい、もう明後日は卒業式だからな。お前ら体調気をつけろよー。じゃ今日は終わり。さよーなら。」
七雨斑麻柊「さようならー」坂本退場
七海「…やっば、もう明後日は卒業式だってよ?やばすぎない?」
雨凪「確かに実感湧かないな…」
斑里「もう入学して3年も経ったんだねぇ」
麻瀬「思い返せばあんなことやこんなことが…」
七海「…肇はさ、高校どこ行く?」
雨凪「僕は国立大学附属に受験する」
七海「中学受験のリベンジだっけ。流石だね。椛は、どこ行く?」
斑里「私は近くの進学校行くつもり。」
七海「そっか…希は?」
麻瀬「私は隣町の高専受けるよ。」
七海「…ももは?」
柊 「私は叔父さんに頼って東京の高校。」
七海「みんな凄いね」
柊 「乃蒼は?」
七海「私はテキトーに近くの私立受けたよ」
斑里「そっかぁ…みんなバラバラになるねぇ…」
雨凪「あともう少しだけでいいから、皆で一緒に居たかったな。」
麻瀬「本っ当それ!魔法の力でなんとかなったりしないのかなー…なーんて」
雨凪「…あっごめん!今日は父さんのお見舞い行かないといけないんだ。ちょっと早いけど帰るね」
七海「雪積もってるから帰り気をつけてねー…」退場
斑里「あっ私もそろそろ帰らないと電車逃しちゃう!ごめん、バイバイっ」退場
七海「うん…」
麻瀬「私も椛と同じ電車だから行かないと。ごめんね、バイバイ」退場
七海「…うん、バイバイ」
柊 「…バス、そろそろだからもう行くね」退場
七海「うん。帰り、気をつけてね。」
七海「…はあ。もう、明日と明後日で中学校生活も終わりか…」
ロゼ「おやおや?お嬢さん、お困りかい?」登場
七海「うん…え!?誰!?」
ロゼ「僕はロゼ。」
七海「あっはじめましてー…ってそうじゃなくてさ!貴方、ここの生徒じゃ無いでしょ!?」
ロゼ「逆にロゼなんて生徒居る訳なくない?キラキラネームなんてもんじゃないよ。」
七海「そうだけど…」
ロゼ「わかるよ、お嬢さんの訊きたいことは。何しに来たの?とかそんな感じでしょ?」
七海「え?うん…」
ロゼ「僕はお嬢さんの願いを叶えに来た。」
七海「…え?」
ロゼ「願い、言ってごらん?なんでも叶えてあげるよ。」
七海「本当に、なんでも…?」
ロゼ「うん。なんでも。」
七海「卒業前に、一生忘れないようなすっごい、すーっごい思い出を作りたい」
ロゼ「…おっけー、任せて♪」
1/9

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム