あらすじ
深夜の駅で偶然会った、塾講師と、昔の教え子(と、その友人)。
電車を待ちつつ、5年ぶりの積もる話に花を咲かせる。
ー授業が楽しいこと。教師の仕事が大好きなこと。教え子の成長を見られるのが、本当に嬉しいこと。
ー同じ大学に受かったこと。生徒時代、告白したこと。それと…いい教師の”仮面”を外した、本音を聞きたい。
終電間際のホーム上で、今この場だからできる会話を楽しむ3人だったが……
……最終電車がやってくるとき、事態は一変する。
----------
言葉はあまりに無力で、聞こえていても届かなくて、
思いはずっと独りよがり。
それでも口にした祈りは、何かになっただろうか。