第二章 秋 そーしんっ。
(「恋愛戯曲 短編集 春夏秋冬」より)
海月 作



恋愛戯曲 短編集 春夏秋冬

第二章 秋 
「そーしんっ。」






【 キャスト 】

ゆい 好きな男子がいるが奥手

まき 彼氏を次から次へと変えるやり手

ななみ 恋バナ好きけど男子に興味なし

あやね 恋バナ好きけど人間に興味なし

みふゆ 恋バナ好きけど○○に興味あり

りり 声が小さくて聞き取れない

ことみ 精神年齢小学生〜中学生?









■ 恋〜ことみの?〜 ■

   外から色んな声が聞こえる。
   スマホをいじっている七人。大学サークル仲間。

ことみ    ねぇー、いつまでここにいるのー?
ななみ    え?
ことみ    カラオケー、行くんじゃなかったの?
あやね    なんかだるくて。
ななみ    それなー。
ことみ    今日の講義楽だったじゃん。
みふゆ    どうせ寝てたんでしょ?
ことみ    バレてる。
ななみ    いつものことだからね。
ことみ    ちがうよー、この時のためにこうね、体力をね、温存しておこうかと、
あやね    はいはい。
ことみ    だからさ、早くカラオケ行こ?ダンスだって練習しなくちゃー。
まき     ダンスもやるんだっけ?
ことみ    そだよー。紅葉祭のステージに出るって。
ゆい     文化祭なんか数回しかないもんね。
ことみ    そうそう!だからさー、
ななみ    なんか、気分じゃなくなっちゃったって言うかさ、…ね?(りりに)
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