あらすじ
終末期医療の新しい選択肢として安楽死と言う『死ぬ権利』が認可され、
それが健常者の抗議によって廃止されるまで大した時間はかからなかった。
医療は確かに進歩した。
けれど、治るようになった病気もあれば手を尽くした所で治らない病気だって世界にはまだ溢れてる。
例えば、僕の心臓が3Dプリンターで置き替えることが可能になったように。
例えば、3Dプリンターでも作れない彼女の脳がどんどん壊れていくように。
だから僕は生きる事を望んで、だから彼女は死ぬ事を選んだ。
これは溢れた想いが巡り巡って誰かに届く、そんな話だ。
登場人物
立花アスカ:16歳。
立花サクト:50代。
木戸つぼみ:17歳。
木戸みらい:20代。
___