あらすじ
外周にぐるりと吊るされたカンテラの灯。
骸のように聳えた建造物が立ち並び、天を覆う。
常に空気は薄暗く、陽の光が地を照らすことはない。
――そこは、「カンテラ町」。
青白く揺れる灯がともる町。
その光は、彼岸の者から身を守り、
彼岸の者を逃さない。
――随分と「七毒(しちどく)」も変わってしまった。
憂いを覗かせた目で麻由良は書に耽ける。
しかし閑静な時は不快を含んだ声にかき消された。
窓の外では怒れる雷鳴が轟き響く。
戦場の舞台裏で「七毒」の三名が顔を合わせていた。
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【登場人物】
・麻由良(まゆら)(♀)
・荼毘丸(だびまる)(♂)
・水月(すいげつ)(不問)