あらすじ
外周にぐるりと吊るされたカンテラの灯。
骸のように聳えた建造物が立ち並び、天を覆う。
常に空気は薄暗く、陽の光が地を照らすことはない。
――そこは、「カンテラ町」。
青白く揺れる灯がともる町。
その光は、彼岸の者から身を守り、
彼岸の者を逃さない。
劉雲が死に、新たな「七毒」が成った。
空席もひとつ埋まり盤石となった戦力は覇道を突き進んでいた。
離反した「剛拳」十坐のもとを訪れる黄雲。
驟雨が過ぎ去った地に伏し拳を叩きつける九厓。
絡まる想いは交錯を続ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【登場人物】
・九厓(くがい)(♂)
・菖蒲(あやめ)(♀)
・十坐(じゅうざ)(♂)
・黄雲(きうん)(♂)
・槐(えんじゅ)(♀)